車椅子インフルエンサーの告発うけたイオンシネマが「不適切な対応」を謝罪

3月16日、「イオンシネマ」(登録者数1万人)が車椅子の女性インフルエンサー「中嶋涼子」(同2万人)に対し不適切な対応をしたことを謝罪しました。

映画館で起こった出来事

中嶋は、「車椅子インフルエンサー」を名乗り、YouTubeやテレビ、講演などで活動している女性です。1986年生まれの中嶋は9歳のときに突然歩けなくなり、それ以来30年近く車椅子生活を続けています。

そんな中嶋は15日、Xで「久々に悲しい気持ちになった」と投稿しました。この日、東京・調布市内のイオンシネマシアタス調布に映画を見に行ったという中嶋。

映画を見終わったあと、「支配人みたいな人」がやって来て、

この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか。

と言われたそう。

中嶋はこれまで何度もここで映画を見たことがあるらしく、「今まで手伝って頂いて3回以上みてるんですが?」と返答。しかし支配人らしき人物は、他の係員も「そういった(手伝いの)経験はない」とし、「ごめんなさい」と謝ったのだとか。中嶋は「なんかすごく悔しくて悲しくてトイレで泣いた」そう。

中嶋は、「なんでいきなりダメになるんだろう!悲しさを通り越して今は行き場のない怒りに変わってきた」「イオンシネマの社長と話し合いたい」と綴っていました。

入場拒否され理不尽な思い

中嶋は、通常よりも価格の高いグランシアターという、足が伸ばせる席で鑑賞していたとのこと。その席は階段を4段上がったところにあるため、スタッフ2人が車椅子を持ち上げてくれたようです。

中嶋は「支配人みたいな人」が「今後はこの劇場以外で映画を鑑賞していただいた方がスタッフにもお客様にもいい気持ちでいられると思うのですが」と口にしたことも、否定されている気持ちになるとコメントしています。

イオンシネマが謝罪

中嶋の投稿を受け、16日にイオンシネマが公式Xで謝罪声明を発表しました。

「この度は弊社従業員によるお客様への不適切な対応につきまして、お客様および関係者の皆様にご不快の念をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。今後は全イオンシネマにおいて、「教育再徹底と再発防止策を講じると共に、設備の改善を進め、お客様の信頼回復に努めて参ります」とコメントしました。

これを受け、イオンシネマや中嶋のXのリプライ欄には

支配人さんの言い方はまずかったかもしれないけど。いくら障害者に配慮は必要だからといってヘルパーでもない人が車椅子抱えて座席に座らせるのは負担があり過ぎじゃないですか。 映画館スタッフの仕事とは思えない。 車椅子のまま観るか付き添いヘルパーをつけたらいいのでは?

なぜ、自費ヘルパーを手配しない…? 人を動かすことにはお金が発生するんだけども…

イオンシネマの不適切発言は酷すぎて涙が出る

といった、さまざまな意見が飛び交っています。

なお、来月には改正障害者差別解消法が施行され、民間事業者においても障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されます。(参考:政府広報オンライン