エルメスの45万円のバッグの原価は? 革職人YouTuberが解説

10月16日、「新進工房」(登録者数1.4万人)が「【エルメス】450,000円のバッグの製造原価を出してみた。エルメスのバッグの豆知識と日本とフランスの革職人のお給料の違いを革職人が解説【レザークラフト】【ハンドメイド】【革】」を公開しました。

革職人の兄弟YouTuber「新進工房」

新進工房とは、革職人の兄弟が革製品を製作・修理する動画や、革製のブランド品の解説などを中心にアップしているYouTuberです。
今回新進工房はエルメスの45万円するバッグ『ガーデンパーティ』の製造原価を革職人の観点から算出しました。
一体いくらになるのでしょうか。

YouTube動画

ガーデンパーティの材料原価は?

新進工房は、エルメス製品の革を扱っている『デュプイ社』の工場を実際に訪れたことがあり、ガーデンパーティに使用されている革の相場感がわかるようです。

革(外側の生地)

ガーデンパーティには、ネゴンダというデュプイ社の革が使われているそう。
フランスの消費税20%を加味して、その値段を1万512円と算定します。

内装の生地

ヘリンボーンという綿の素材を使用しており、その値段210円

その他の素材

ホックが3カ所に使用されており、その値段87円。ファスナーも1本使用されており、38円
持ち手の部分や底部分に使う芯材が50円

これらのことから、新進工房は材料原価の合計を1万897円と算定しました。

ガーデンパーティの工賃は?

続いて新進工房は、フランスの求人サイトの革職人の給料を参照しつつ、バッグを作るための人件費を計算します。

フランスの一般的な革職人の平均月給は、日本円にすると21万5391円
フランス人の労働時間の上限が週35時間であることを考えると、1カ月の労働時間は35時間×4週で140時間
このことから、フランスの革職人の平均時給は21万5391円÷140時間で、およそ1538円という計算になります。

また、ガーデンパーティの製作時間に関して、新進工房はおよそ7時間と推定。
以上から、ガーデンパーティの工賃は1538円×7時間で、1万766円と算定しました。

ちなみに新進工房は、10月9日の「【ユニクロ】3,990円のトートバッグってどうなの?革職人が職人目線でレビュー&原価計算。日本で本革で作った場合も計算してみた。計算中に衝撃の事実発覚。【レザークラフト】【ハンドメ」で、日本の縫製工の平均時給を887円と算定していました。
これに対してフランスの革職人の平均時給は約1.73倍となっています。

ガーデンパーティの製造原価は?

この結果から、新進工房はガーデンパーティの製造原価を1万897円+1万766円=2万1663円と算定しました。
新進工房は、ガーデンパーティが革の「いい部分」だけを取って作られている可能性も「全然あり得る」としており、その場合はより原価が高くなるとしています。

ここから関税や輸送費、「その他諸々の人件費」などがプラスされて45万円という値段になるようです。
新進工房は苦笑いしつつ、

まあまあまあ、ブランド力がありますからね。凄い歴史もあって、物自体がすごく素晴らしいんで。
その他いろいろなお金がかかっちゃってその値段になると思うんすけど。

と説明しました。

コメント欄では

面白い内容でした。考えてみると国産国内製造の3~5万円の革バッグってかなり良心的でお安い価格なんですね

ブランドイメージ代がほんの40万円ぐらいですね。わかります。

ブランディングがどれだけ重要な役割を果たしているかがわかった
ただエルメスの職人が平均的な賃金で働く職人かどうかはちょっと疑問

といったコメントが寄せられています。