QuizKnock伊沢、自筆エッセイが大学の入試問題に出題される 「著者本人なら満点が取れるはず」 解いてみた結果は?

QuizKnock」(登録者数264万人)の伊沢拓司が、自身のエッセイが大学入試問題に採用されたことを明かし、「著者本人なら満点が取れるはず」と意気込んで自ら問題に挑戦しました。

クイズの歴史を記述することを論じたエッセイ

エッセイの出典は、歴史専門書を中心に手がける吉川弘文館の雑誌「本郷」に伊沢が寄稿した一篇です。

「クイズ王」の肩書を持つ伊沢は、ここ5年ほどクイズの歴史を研究し、発表することにも力を入れているそうです。このエッセイではクイズという文化を歴史的に語ろうとする際、自身もまたブームの中心人物であるがゆえに書き方が難しくなる、という葛藤を主題に据えた文章です。日本の南北朝期の公家・北畠親房が著した『神皇正統記』を引き合いに、当事者が歴史を記す際に求められる誠実さや公平性について論じています。

専門用語も多く含む硬めの文章ですが、これが2025年度の白百合女子大学入試の現代文に出題されました。文章の入試問題への利用は漏洩防止の観点から作者への許諾を要しないため、本人が知らないうちに採用が決まり、過去問の出版社から後日、文章掲載の打診が届いたと伊沢は経緯を説明しました。「基礎スキルに対する評価だと思ってます」「ちゃんとロジカルで国語力のある文章だから採用されてる」と、率直に喜びをにじませました。

伊沢のエッセイは吉川弘文館の公式noteに、白百合女子大学の入試問題はこちらに掲載されています。

途中までは著者力で余裕

動画では、ふくらPの進行のもと、伊沢が1問ずつ問題を解き進めていきます。第1問の漢字の読み書きでは、「平仮名で答えよ」という指示があるにもかかわらず、伊沢が「示唆」という漢字の読みをカタカナで解答するミスが発生。ふくらPが「作者なのに~!」と指摘し、伊沢が「何も考えてなくて」と苦笑する一幕がありました。

問2、問3は選択問題でしたが、本文の前半と後半に散らばる根拠を丁寧に拾い上げ、消去法で正解しました。「自己言及」というワードを抜き出す問4も正解し、ここまでの伊沢は「やっぱ読まなくていいわ。みんなはちゃんと読んでね」と余裕を見せていました。

記述問題は減点「傍線部にない要素を書いちゃった」

問5の問題は、

傍線d「当時の立場のみから自己弁護的に解釈される」とあるが、『神皇正統記』に即して言えば、これはどういうことか。

という設問で、

『神皇正統記』は、~と解釈されうること。

という文の穴を埋める形で40字以内の記述が求められました。自分の解答と模範解答を見比べた伊沢は「傍線部にない要素を書いちゃってますね。ちょっと過剰だったかなと思います」と振り返り、自分の解答を減点しました。

最終問題は誤答

最後の問7は筆者の考えに合致する説明を1つ選ぶ問題でしたが、ここでは①と⑤の選択肢で迷っていました。

①:筆者の立場では、自作のクイズ史は公平性を欠くという観点を免れられないが、誠意を尽くせば歴史書としての評価が与えられる可能性はある。

⑤:筆者は歴史の中から北畠親房という先例に倣うことで、クイズ史を欠く仕事が自分には不適であるというジレンマを解消することができた。

①については、伊沢は内心「歴史書としての評価が与えられてもいい」と思っていたそうですが、「そんなこと書いたっけ?」と本文を見返し、「歴史書としての俺の本の評価については、あんまり述べられていないかな」と選択肢を切り捨てました。

伊沢は、ジレンマを「解消することができた」と言い切っている点に疑念を残しつつも、概ね合っていると思う⑤を最終的に選びました。

しかし、大学が発表した正答は①。解説は掲載されていませんでしたが、ふくらPは「果たして、私の努力は北畠親房に近づけるものだっただろうか」と本文が締めくくられていることから、「まだジレンマの最中にはいるんじゃない?」と自分の解釈を語りました。

伊沢は問1、問5、問7で減点され、満点はならずという結果でした。

「作者が解くとバイアスが入る」難しさを実感

一通り問題を問いた伊沢は、「これね作者が解くからムズいのあるよ。どうしてもバイアスが入る。『作者としてこうだな』みたいな」と率直な感想を述べ、ふくらPも「この文章を一番客観的に読めるのは他人だからね」と共感を示しました。

伊沢は、著者本人であっても入試国語では間違えることもあるという実例を通じて、「やっぱりテクニックとか解法の様式ってすごい大事だな」と受験テクニックの重要性を改めて伝えています。

動画のコメント欄では、

実際に受験したQKファン、試験で動揺抑えるのが大変だったのでは…w

これ解いたQKオタクいたら羨ましいし動揺が隠せないだろう

すごい…入試問題に使われたのもすごいし、筆者の言いたいことを本当に聞けるこの状況もすごい…

といった反応が寄せられていました。

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