読売テレビの不適切取材、YouTube上で本人が見解
2019年5月10日、読売テレビのニュース番組「かんさい情報ネットten.」で一般人の性別を確認するという企画に対し、生放送中にコメンテーターが激怒したことが話題になっています。
同番組は10日、お笑いコンビ・藤崎マーケットが街の話題を調査する「迷ってナンボ!」のコーナーで、「店の常連が男性か女性か分からない」という飲食店の常連客を直撃。恋人がいるかどうかを聞いたり、保険証を確認したりして、批判が集まっていた。番組にコメンテーターとして出演していた作家の若一光司さんが「許しがたい人権感覚の欠如」と放送中に強く批判していた。
(毎日新聞)
取材を受けた人物はYouTuber
この問題で取材を受けた当人は「sabu chan」(登録者数200人)として、YouTubeでも活動していることがわかりました。
sabu chanは、番組の放送内容をYouTubeで公開するとともに、自身の見解を公開しています。
本人は「面白かったのでそれで完結してる」
動画の概要欄で
ぼくは放送を見て面白かったのでそれで完結してる
と記載しており、番組に対しては批判的な見解は持っていないようです。
また視聴者からのコメントに返信する形で、テレビ局から訪問があったことを明かしています。
テレビ局からは「セクシャルやプライバシーの問題」を「全て一から見直していきたい」というコメントがあったようですが、sabu chanは
でも難しいですよね、配慮もし過ぎるとそれはそれで何もできなくなっちゃいますし。
結局見る人全員が納得するようなものは出来ないと思います。
と、冷静な意見を述べています。
コメント欄では番組への批判が殺到
視聴者のコメント欄では、まさかの本人が動画を公開したことに驚く声が寄せられているほか、「下品」「酷い」といった番組への批判意見が目立っています。
投稿者さんの真意はともかく
この番組内容では見ている人を不快にさせると思います。
どこが面白いのか教えてほしいくらいです。歩いているだけでいきなり性別を確認された上に
陰でオナベかも、とか両方あんねん。乳も竿もあんねん。とか言われてたり
免許証を見せろだの胸を触らせるだの
人として侮辱されまくってるご自覚はないのですか?(後略)
という意見に対してsabu chanは、
まあなんていうか、大阪のおばちゃんなんてあんなもんですよ(汗)
最初に藤崎マーケットのトキさんに「お姉さん」と呼ばれた時点で「あ、こりゃネタになるな」とこの後の流れは予感していましたし。
とあまり気にしていない様子。
逆に「テレビ的に面白くなるかも?」と、大阪人らしいとも言えるお笑いへの配慮も見せています。
Xジェンダーやアセクシャルにも言及
sabu chanは概要欄で「ロケ時の反省点」として数点のポイントを挙げ、その中に
Xジェンダーとかアセクシャルとか言うとややこしくなると思って普通に男ですよ?と答えたのが逆にややこしくしてしまったかも。
と記載しています。
明言はしていませんが、この表現から彼自身が性的マイノリティであることが推測できます。
Xジェンダーとは
「身体的性別に関わらず、性自認が男性にも女性にもあてはまらない」という性自認を指す、日本でうまれた言葉です。(JobRainbow)
アセクシャルとは
広い意味では「性自認(精神的性。自身の性をどう認識しているか)に関わらず、他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かない人」をさしますが、狭い意味では「他者に対して性的欲求を抱かない人」をさします。(JobRainbow)
性的マイノリティの人権保障や認知が、欧米に比べて遅れているとされる日本。
報道機関であるにもかかわらず、意識の低さが露呈した今回の問題ですが、5月13日の「ten.」は番組の冒頭で番組報道局長が登場して謝罪。
放送当日の対応についても中谷アナウンサー、小島デスクが謝罪しています。
2019年5月15日追記
sabu chanが番組の動画を削除しました。
5月13日に「AbemaTV」がこの問題を取り上げ、sabu chanが生放送に出演しました。
(参考記事:AbemaTV「「不愉快な思いはしなかった」「僕らを置き去りにして騒いでいる感じがする」読売テレビの取材を受けたsabu chanさん、お店へのクレームやめてと訴え」)









