獣医が猫YouTuber「もちまる日記」を批判 「治療は『エンタメ』ではありません」

もちまる日記」(登録者数199万人)に、獣医からの批判が寄せられています。

動物病院での治療は「エンタメ」ではありません

もちまる日記は、猫の「もちまる」と飼い主の「下僕」の日常を紹介する人気ペットチャンネル。動物系のチャンネルとして国内最多の197万人の登録者を誇り、昨年8月には「YouTubeで最も視聴された猫」(Most views for a cat on YouTube)としてもちまるがギネス世界記録に認定されました。

(関連記事「『もちまる日記』動物写真集の年間ランキング1位でお祝い動画公開 総合でも動物で唯一のトップ10入り」)

もちまる日記は12月4日、ツイッターを更新し、もちまるの弟「むぎまる」が足を伸ばして暴れる写真を投稿。下僕は飼い主から一時的にむぎまるを預かっており、去勢手術のため代理で病院に連れて行ったとのこと。写真は去勢手術前に血液検査を受けるときのもので、同日に公開したYouTube動画でも、手術前の検査の様子を公開しています。

この投稿を受け、動物病院「まるペットクリニック」の院長菖蒲谷友彬氏はツイッターで

動物病院での治療は「エンタメ」ではありません。病院では動物は「何をされるか分からない不安」と常に戦っています。(中略)ましてそれを面白おかしくSNSのネタにすることは治療する獣医師として許し難いです。

と、非難のコメントを投稿しました。

カップ麺容器のカラーは「最悪開腹手術」と非難

12月5日、もちまる日記は、カップ麺の空き容器をエリザベスカラー(首につける円錐台形状の保護具)としてつけたむぎまるの写真を投稿。

これに対しても菖蒲谷氏は、

カップ麺の容器は耐熱性はありますが、物理的強度は弱いため、簡単に破損します。破損した欠片を飲み込んで、開腹手術になったケースもあります。

と、カップ麺容器をカラーにしないよう呼びかけるとともに、

去勢手術後の患部はあらわになっており、たとえ自分で舐めることができなかったとしても、同居の子が舐めてしまい、手術部位が開いたり、感染する恐れがあります。

と、手術後のむぎまるを、もちまると一緒にいさせることにも注意を促します。

また、『獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書』を出版し話題となっている「獣医にゃんとす」も、

エリザベスカラーをカップうどんの容器で作るのはやめましょう。簡単に壊すし、破片を誤飲したら最悪開腹手術ですよ。動物病院でもらったものをつけてください。

と警告しました。

ツイッターでは、

今回獣医師の方が声あげてくださってよかったなと思う

これは獣医師の意見に全面的に同意

飼い主さんが不在の今、むぎまるの健康管理は下僕さんの大事な仕事のはずです。きちんと獣医さんの指示に従ってください。

と、獣医師らの意見を支持する声が集まっています。

もちまる日記をめぐっては、先月にも体調不良が続く中でもちまるを観覧車に乗せたことが物議を醸しています。

(関連記事「もちまる日記、猫を観覧車に乗せ物議 腎結石、おもらし…体調不良続く中で『金儲けの道具』との指摘も」)