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日本の魚はもっと價値がある
- 影片類型
- ショート
- 發布日期/時間
- 2026年5月28日 18:35
- 觀看次數
- 1314回
- 點讚數
- 24
- コメント數
- -
- エンゲージメント率
- 1.8%
- データ確認日時
- 2026年5月31日 04:24
動畫概要
公式サイトで完全版をチェック▶https://www.videonews.com/saveearth/44
セーブアース 第44回(2026年5月19日)
ゲスト:片野歩氏(Fisk Japan代表取締役、漁業ジャーナリスト)
司會:井田徹治、新井麻希
サンマが高い。サバが小さい。スーパーの鮮魚賣り場で「最近、魚が變わった」と感じている人は少なくないはずだ。
第44回セーブアースでは、もったいない日本の漁業と魚の價値というテーマで、Fisk Japan代表で漁業ジャーナリストの片野歩氏と議論した。
片野氏は長年にわたり海外で魚の買い付けに携わり、北歐や北米の漁業現場を間近で見てきた經驗から、日本漁業が抱える構造的な問題を發信し續けてきた人物である。
日本の魚が減っていることは中學の教科書にも載っており、日本人にとっては既によく知られた事實だろう。しかし片野氏は、世界の水産生産量は増え續けているにもかかわらず、日本だけが減り續けているという重要な事實をデータを元に指摘する。
世界全體で見れば、天然漁業の漁獲量こそほぼ横ばいだが、養殖の急成長によって水産物の總供給量は一貫して増加している。ところが日本だけは、1980年代に1200萬トン近くあった漁獲量が、現在では400萬トンを切る水準にまで激減しているのだ。
世界が成長を續けるなかで、日本の漁業だけが「ひとり負け」の状態に陷っているのはなぜか。
日本國内ではこの衰退の原因として、「魚離れ」「漁業者の高齡化」「200海里規制」がしばしば擧げられる。しかし片野氏は、これらは本質ではないと言い切る。最大の問題は、日本人が小さい魚を獲りすぎていることにあるというのだ。
實際、市場には5センチほどのマダイの稚魚や、「ロウソクサバ」と呼ばれる細い幼魚までもが竝ぶようになっている。卵を産む前の0歳魚や1歳魚が、次世代を殘す前に根こそぎ漁獲されている。これでは資源が増えるはずがない。
しかも問題は、こうして獲られた小型サバの多くが、人間の食用ですらないという點にある。養殖魚の餌や、海外向けの安價な輸出品として處理されているのが實態なのだ。
片野氏によれば、日本産サバの輸出價格はノルウェー産サバのおよそ3分の1である。その一方で、日本人は脂の乘ったノルウェー産サバを高値で輸入して食べている。
「昔は逆だったんです。日本のサバのほうがずっと高級魚でした」
片野氏のこの言葉は、本來價値の高いはずの魚を、日本が自ら小さいうちに安く賣り飛ばしてしまっている現状を象徴している。
これに對し、北歐の發想はまったく違う。
ノルウェーでは小さい魚を獲ることが嚴しく制限されており、漁の主役はあくまで成熟した大型魚だ。サバを8歳から10歳程度まで育ててから獲ることも珍しくないという。
日本が0歳魚を獲り、北歐が10歳魚を獲る。これでは魚の價値に大きな差が出るのは當然である。
しかも北歐では、資源が減れば數年單位の禁漁も辭さない。短期的な漁獲利益よりも、將來にわたって獲り續けられる状態を維持することのほうが優先されているのだ。
その結果、北歐の漁業は高收益産業へと變貌した。アイスランドでは、漁船員の年收が數千萬圓規模に達するケースもあるという。
魚さえ豐富にあれば、加工も物流も觀光もすべてが潤う。魚を守ることは單なる環境保護の問題ではない。地域經濟そのものを守ることでもある。
それに對して日本では、「外國船が惡い」「海水温が上がったせいだ」という説明が繰り返されてきた。しかし片野氏は、人間がコントロールできるのは漁獲量だけだと強調する。海水温は變えられない。しかし、どれだけ魚を獲るかは變えられる。
事實、外國船がほとんど關係しない瀬戸内海でも、漁獲量は大きく減少している。問題の本質は、日本自身の資源管理にこそあるのだ。
もちろん、すべてが手遲れというわけではない。國際的な規制が導入されたクロマグロは、現に資源が回復しつつある。きちんと管理すれば魚は戻る。それはすでに實證濟みなのだ。
日本の魚は本當はもっと價値がある。そう訴える片野氏とともに、小さいうちに獲って安く賣り續けるのか、それとも大きく育てて高い價値を生み出すのか、日本の海を取り卷くもったいない現状について、環境ジャーナリストの井田徹治、キャスターの新井麻希が議論した。
【プロフィール】
片野 歩 (かたの あゆむ)
Fisk Japan代表取締役、漁業ジャーナリスト
1963年東京都生まれ。87年早稻田大學商學部卒業。同年、マルハニチロ株式會社(現Umios株式會社)に入社。海外買付けを擔當し、2025年退職。23年、Fisk Japan株式會社を設立し、現職。東京海洋大學特任教授を兼務。著書に『日本の漁業が崩壞する本當の理由』、『魚はどこに消えた?』など。
井田 徹治(いだ てつじ)
共同通信編集委員兼論説委員 環境・開發・エネルギー問題擔當
1959年東京都生まれ。83年東京大學文學部卒業。同年共同通信社入社。科學部記者、ワシントン特派員などを經て2010年より現職。著書に『ウナギ』、『生物多樣性とは何か』、『データで檢證 地球の資源』など。
新井 麻希(あらい まき)
キャスター
1982年東京都生まれ。2004年慶應義塾大學法學部卒業。05年TBSテレビ入社。アナウンス部を經て10年よりフリー。
【ビデオニュース・ドットコムについて】
ビデオニュース・ドットコムは眞に公共的な報道のためには廣告に依存しない經營基盤が不可缺との考えから、會員の皆樣よりいただく視聽料(1100圓)によって運營されているニュース專門インターネット放送局です。
(本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは當該番組をご覽ください。)
#片野歩 氏 #井田徹治 #新井麻希 #漁業 #資源管理
セーブアース 第44回(2026年5月19日)
ゲスト:片野歩氏(Fisk Japan代表取締役、漁業ジャーナリスト)
司會:井田徹治、新井麻希
サンマが高い。サバが小さい。スーパーの鮮魚賣り場で「最近、魚が變わった」と感じている人は少なくないはずだ。
第44回セーブアースでは、もったいない日本の漁業と魚の價値というテーマで、Fisk Japan代表で漁業ジャーナリストの片野歩氏と議論した。
片野氏は長年にわたり海外で魚の買い付けに携わり、北歐や北米の漁業現場を間近で見てきた經驗から、日本漁業が抱える構造的な問題を發信し續けてきた人物である。
日本の魚が減っていることは中學の教科書にも載っており、日本人にとっては既によく知られた事實だろう。しかし片野氏は、世界の水産生産量は増え續けているにもかかわらず、日本だけが減り續けているという重要な事實をデータを元に指摘する。
世界全體で見れば、天然漁業の漁獲量こそほぼ横ばいだが、養殖の急成長によって水産物の總供給量は一貫して増加している。ところが日本だけは、1980年代に1200萬トン近くあった漁獲量が、現在では400萬トンを切る水準にまで激減しているのだ。
世界が成長を續けるなかで、日本の漁業だけが「ひとり負け」の状態に陷っているのはなぜか。
日本國内ではこの衰退の原因として、「魚離れ」「漁業者の高齡化」「200海里規制」がしばしば擧げられる。しかし片野氏は、これらは本質ではないと言い切る。最大の問題は、日本人が小さい魚を獲りすぎていることにあるというのだ。
實際、市場には5センチほどのマダイの稚魚や、「ロウソクサバ」と呼ばれる細い幼魚までもが竝ぶようになっている。卵を産む前の0歳魚や1歳魚が、次世代を殘す前に根こそぎ漁獲されている。これでは資源が増えるはずがない。
しかも問題は、こうして獲られた小型サバの多くが、人間の食用ですらないという點にある。養殖魚の餌や、海外向けの安價な輸出品として處理されているのが實態なのだ。
片野氏によれば、日本産サバの輸出價格はノルウェー産サバのおよそ3分の1である。その一方で、日本人は脂の乘ったノルウェー産サバを高値で輸入して食べている。
「昔は逆だったんです。日本のサバのほうがずっと高級魚でした」
片野氏のこの言葉は、本來價値の高いはずの魚を、日本が自ら小さいうちに安く賣り飛ばしてしまっている現状を象徴している。
これに對し、北歐の發想はまったく違う。
ノルウェーでは小さい魚を獲ることが嚴しく制限されており、漁の主役はあくまで成熟した大型魚だ。サバを8歳から10歳程度まで育ててから獲ることも珍しくないという。
日本が0歳魚を獲り、北歐が10歳魚を獲る。これでは魚の價値に大きな差が出るのは當然である。
しかも北歐では、資源が減れば數年單位の禁漁も辭さない。短期的な漁獲利益よりも、將來にわたって獲り續けられる状態を維持することのほうが優先されているのだ。
その結果、北歐の漁業は高收益産業へと變貌した。アイスランドでは、漁船員の年收が數千萬圓規模に達するケースもあるという。
魚さえ豐富にあれば、加工も物流も觀光もすべてが潤う。魚を守ることは單なる環境保護の問題ではない。地域經濟そのものを守ることでもある。
それに對して日本では、「外國船が惡い」「海水温が上がったせいだ」という説明が繰り返されてきた。しかし片野氏は、人間がコントロールできるのは漁獲量だけだと強調する。海水温は變えられない。しかし、どれだけ魚を獲るかは變えられる。
事實、外國船がほとんど關係しない瀬戸内海でも、漁獲量は大きく減少している。問題の本質は、日本自身の資源管理にこそあるのだ。
もちろん、すべてが手遲れというわけではない。國際的な規制が導入されたクロマグロは、現に資源が回復しつつある。きちんと管理すれば魚は戻る。それはすでに實證濟みなのだ。
日本の魚は本當はもっと價値がある。そう訴える片野氏とともに、小さいうちに獲って安く賣り續けるのか、それとも大きく育てて高い價値を生み出すのか、日本の海を取り卷くもったいない現状について、環境ジャーナリストの井田徹治、キャスターの新井麻希が議論した。
【プロフィール】
片野 歩 (かたの あゆむ)
Fisk Japan代表取締役、漁業ジャーナリスト
1963年東京都生まれ。87年早稻田大學商學部卒業。同年、マルハニチロ株式會社(現Umios株式會社)に入社。海外買付けを擔當し、2025年退職。23年、Fisk Japan株式會社を設立し、現職。東京海洋大學特任教授を兼務。著書に『日本の漁業が崩壞する本當の理由』、『魚はどこに消えた?』など。
井田 徹治(いだ てつじ)
共同通信編集委員兼論説委員 環境・開發・エネルギー問題擔當
1959年東京都生まれ。83年東京大學文學部卒業。同年共同通信社入社。科學部記者、ワシントン特派員などを經て2010年より現職。著書に『ウナギ』、『生物多樣性とは何か』、『データで檢證 地球の資源』など。
新井 麻希(あらい まき)
キャスター
1982年東京都生まれ。2004年慶應義塾大學法學部卒業。05年TBSテレビ入社。アナウンス部を經て10年よりフリー。
【ビデオニュース・ドットコムについて】
ビデオニュース・ドットコムは眞に公共的な報道のためには廣告に依存しない經營基盤が不可缺との考えから、會員の皆樣よりいただく視聽料(1100圓)によって運營されているニュース專門インターネット放送局です。
(本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは當該番組をご覽ください。)
#片野歩 氏 #井田徹治 #新井麻希 #漁業 #資源管理
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