高市首相の全面否定で大炎上 溝口勇児の「サナエトークン」騒動まとめ

格闘技イベント「BreakingDown」COOで、連続起業家の「溝口勇児」(登録者数58万人)が発行に関わった暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」が、高市早苗首相から「全く存じ上げません」と全面否定される事態に発展しました。溝口は「逃げない」と宣言しましたが、「トカゲの尻尾切り」「白々しい」と批判が続出しています。

「NoBorderコミュニティ発の挑戦」として発行

溝口は2月25日、自身のXで「NoBorderコミュニティ発の挑戦として、SANAE TOKENを発行しました。トランプ大統領の選挙勝利をきっかけに『トランプコイン』が発行され、大きな価値がついたように、社会とトークンが結びつく時代は、もう始まっています」と投稿しました。

SANAE TOKENは、溝口が2025年7月に立ち上げたYouTubeチャンネル「NoBorder」から派生したコミュニティ「NoBorder DAO」が発行元とされるトークンです。Solanaブロックチェーン上で発行され、総供給量は約10億枚。公式サイトでは高市首相のイラストが掲載され、「『Japan is Back』ムーブメントを推進する分散型コミュニティトークンです」と紹介されていました。

NoBorderは、溝口が報道会社をM&Aで取得して社名を変更し、「地上波やYouTubeでは扱えないタブーに踏み込む」をコンセプトに始動した政治系チャンネルです。昨年7月の開始から半年足らずで登録者数50万人を突破し、溝口が手がけるYouTubeチャンネルの中でも急成長を見せていました。

一方で、スタート当初に扱った安倍晋三元首相暗殺事件では、「衝撃証言」として取り上げた話が実は虚偽だったと判明。番組開始早々の失態として話題となりました。

SANAE TOKEN

REAL VALUE出演回で「高市さんサイドとコミュニケーション」発言

トークン発行と同日の2月25日、「堀江貴文」(登録者数218万人)のYouTubeチャンネルで公開された「REAL VALUE」に溝口が出演。番組内でサナエトークンについて説明しました。(現在はカット済み)

堀江が「高市総理にも届くといいですね」と発言したのに対し、溝口は「実は高市さんサイドとはコミュニケーションを取らせていただいてて」と応じています。この発言が「首相公認の仮想通貨」という誤認を決定的に広げることになりました。

REAL VALUEは、堀江貴文・三崎優太・溝口勇児の3名で始動した経営エンターテイメント番組で、溝口のBACKSTAGEグループが運営に関わっています。つまり、溝口は自身が運営に関わる番組で、自身が発行に関わるトークンを宣伝した形です。

YouTube

「【公認】チームサナエ」アカウントが拡散、790万回閲覧

発行当日、「【公認】チームサナエが日本を変える」(@TakaichiKoenkai)というXアカウントが、NoBorder公式の告知を引用する形で「チームサナエはこの取り組みに共感し、我々のVeanas号での活動と連携をして、共に日本の明るい未来を紡いでいきたいと思います」と投稿。この投稿は現在までに約940万回閲覧されています。

「公認」を名乗るアカウントがトークンを宣伝したことで、「首相公認の仮想通貨」という誤認が拡散。公式サイトには「高市氏と提携または承認されているものではない」との注記がありましたが、動画での溝口の発言と「公認」アカウントの拡散力の前に、この免責は実質的に意味をなしませんでした。

 

次ページ:初値から約30倍に急騰したが…

1 2 3 4