早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

患者の自死と主治醫の悲しみを精神科醫が解説します【早稻田メンタルクリニック 切り拔き 精神科醫 益田裕介】

影片類型
一般
發布日期/時間
2025年8月3日 20:45
動畫長さ
06:44
觀看次數
1萬3238回
點讚數
511
コメント數
-
エンゲージメント率
3.9%
データ確認日時
2025年8月10日 05:12

動畫概要

本日は「患者さんが自殺で亡くなった時」というテーマでお話ししようと思います。

このテーマはちょっと苦しいテーマですね。とても苦しいテーマなんですけども、毎週日曜日は「死」を扱っているので、今回は精神科醫目線で受け持ちの患者さんを失ってしまった時に、どんな氣持ちになるのか、どういうことを考えているのかということを、自分の臨床體驗を交えながら話そうかなと思います。

■どんな精神科醫も…

いきなり結論みたいなことを言いますが、どんな精神科醫も患者さんが自殺するというのはすごく傷つきます。やっぱり精神科醫を自分の仕事に選ぶということは、世間の人たちが思っているほど簡單なことではないと僕は思います。

一見何でこの人が精神科を選ぶんだろうと思う人が精神科を選ぶことがありますけど、そこの裏にはいろんな物語があったりします。
うちの先生やる氣ないな、5分診療だな、藥だけ出す先生だなということであったとしても、自殺ということは耐え難いし、患者さんを殺そうと思って診察している人はいないですよね。そう思います。

本當にいろんなことを考えますね。
いろんなスタイルの臨床があって、いろんなやり方はあると思うんですよ。
醫師ごとにいろんなやり方があって、僕は自分のやり方と違う先生に對して時々批判的な言い方をすることはありますけど、でもやはり同じ醫師として共感することも多いし、彼らがこういうことをどう考えているのかはよくわかります。

でも患者さんが自殺で亡くなるというのは精神科だけじゃないんですよ。
小兒の先生だったり、癌の治療をしている時に、自分の受け持ちの患者さんを失ってしまう先生もいるし、産婦人科の先生とか産科の先生も自殺で亡くしてしまうことはあるんですよね。

そういうドクターの心のケアも、僕も臨床の中で決して多くはないですけどしたことはありますし、相談に乘ることもありました。

そういう時って何て言うんだろう、うまく言えないんですけど、うまく言えないなりに自分の心をオープンにして相手の話をオープンに聞いて、共感したり、事實を傳え合ったりすることはあるなと思います。

僕らドクターは神樣じゃないので、誰も神樣だと思っていないと思いますけど、全てのことができるわけじゃないですね。

■年間2萬人の人が自殺で亡くなる

日本では年間2萬人くらいの人が自殺で亡くなってます。2萬人を切ってますね。
僕が醫師になった頃は3萬人くらいいたんですけど、だいぶ減りましたね。

働き方改革とかいろいろなことが變わって、自殺對策があって、この10年、15年でやはり數を減らすことができたなと思っています。
でも、まだまだたくさんいますね。

全人類の1~2%ぐらいは自殺で人生を終えるんですね。
多いと取るか少ないと取るかさまざまですけども、そういう感じです。
うつ病を患っている人は自殺で亡くなるリスクが7倍とか10倍になります。これもデータの取り方によります。

■僕の經驗

僕も何人かは自分の受け持ちの患者さんを自殺で亡くしています。
そういう時に自分が主治醫でなかったらどうだったのかなとか思いますね。そう思いますよね。

僕の力不足とか、自分の臨床が良くなかったなとか、あの時ああいう聲を掛けてたらなとかいろいろ思います。

診察の時にいつもより時間をかけたら氣付けたんじゃないかなとか、あの時は注意が散漫だったんじゃないかとか、一生懸命100%の力で臨んでいなかったのではないか。他の患者さんのように注意深く見ていればよかったんじゃないかとか、いろんなことを考えます。

個人的に自殺される方で多いタイプは、無口で藥をもらう人が多い印象が自分の中ではあるんですよね。
信頼關係が築けているような築けていないような。
「はい」と言って患者さんも藥をもらって「異常ないです」と言ってすぐ歸っちゃうような人に多い氣がしますね。

知らないうちに通院しなくなって、知らないうちに亡くなっていて、時々警察から連絡が來るみたいな感じが多いなと思いますね。

だからやっぱりね、ウザがられるとは言わないんですけど、やはり患者さんとは雜談も含めて少しやりとりをしないといけないなといつも思っていますね。
でもそうするとウザイと思う人もいるんですよね。患者さんで。
ウザイと思ったりとかする人もいるんですけど、でもやっぱり病状を把握するためにはそういう部分も必要だなと思ったりしてやっています。


■家族への説明

全てのケースではないですけれど、家族へ説明することもありますね。
そういう時にはすごくいろいろな言葉をやりとりしますけど、僕らは僕らでやはり家族に對してもっと早く氣づいてあげられなかったんですかとか、あなたたちがもし藥の管理をしていればとか、あなた達がもうちょっとね、という思いもゼロじゃないんですよね。

でも、それは相手がこちらに對して思う怒りとも似ているし、今更というか、その時はそれがベストだと思っていたことだってあるだろうし、家族だってね、そういう思いとかやるせない感じは常にあります。

僕はやはり責任がありますよね。
患者さんへの責任があるし、患者さんの家族への責任があるので、やはり本當にこういうことがあった時にも胸を張ると言ったら變ですけれども、責任を持てるような治療をしていきたいなと僕は思っているんです。
僕はというかみんな思っていると思いますけど。

■特別扱いはしない

だからある程度できないものはできないと言いますね。できないものはできない。
それはたとえ患者さんが怒ったりとか、嫌な思いをしたとしても、もう最初の段階でできないものはできないというし、嘘は言わない。

嘘で褒めたりとか、嘘で共感することはしませんね。
そういうことは結局ボロが出るんですよね。
これから5年10年付き合うかもしれない人たちですし、それは益田嚴しすぎるよと言うかもしれないですけど、それはまあでもできないことはできないと言います。

その患者さんだけを特別扱いすることはしませんね。
その患者さんをよく見ることで、他の患者さんのことを見れなくなるかもしれないし、そうすると結局その目立つ患者さんの陰に隱れた人が苦しんでいるのを見落とす可能性もあったりするので、この患者さんは手がかかる患者さんなんだよとか、この患者さんは時間をかけてあげなきゃダメなんだよ、という先生もいますけど、それは僕はあんまり好きじゃないし言わないです。

外來でやっている限りはこの外來の枠でやって、できるだけ事故がないようにしたいといつも思っています。
藥もね、やっぱり出せないものは出せないですね。
だからよく藥のことでトラブルになることがあります。

もっとくれとかもっと出せとか、何でこうしてくれないんだとかまとめて1ヶ月分出してくれとか。
今病状惡いから出せませんとか言ったりしてやり取りすることもありますけど、でもやっぱり本當に事故が起きた時とか、そういう可能性が萬に一でもあるんだったら、なかなかね。

患者さんたちは相性の問題とかいろいろ言いますけど、本當に相性というものがあるのであれば、それはそれでいいんじゃないかなという氣がします。

益田の外來に通わなければ良くなるんだったら、益田の外來に通わないという決斷をするとか、益田が嫌だからかえって良くなりましたとかいう患者さんがいますけど、まあそれはそれで良いと思います。一つのメタファーとして活用できたということだから、良いんじゃないかなと思います。

あと、私の自由じゃないかとか迷惑掛けないからやってくれとか、そういう患者さんいますけど、僕はあんまりそうは思わないんですよね。
本當にあなたの自由、個人主義というか、自由に全てをコントロールできるかというと、そういうわけでもないし、自由にやっていれば治療がうまくいくというわけでもない。

概要欄續きこちら
https://wasedamental.com/youtubemovie...

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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に關するアレコレを幅廣く解説しています。動畫における、精神分析や哲學用語の使用法はあくまで益田獨自のものであり、一般的(專門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり學術的にとらないでいただけると嬉しいです。
                
▼自己紹介
益田裕介
防衞醫大卒。陸上自衞隊、防衞醫大病院、薫風會山田病院などを經て、2018年都内で開業。專門は仕事のうつ、大人の發達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと變人よりの町醫者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より斷酒繼續中。

▼參考
厚勞省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神醫學テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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