早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

「生きる希望」と「死なない理由」について、精神科醫がわかりやすくお話しします【早稻田メンタルクリニック 切り拔き 精神科醫 益田裕介】

影片類型
一般
發布日期/時間
2024年12月7日 20:45
動畫長さ
10:09
觀看次數
4755
點讚數
298
コメント數
-
エンゲージメント率
6.3%
データ確認日時
2024年12月14日 04:30

動畫概要

本日は「生きる希望と死なない理由」というテーマでお話します。

ネットやTwitterなどでは「生きる希望がないです」「死なない理由がありません」と語られたり吐き出されていることがあります。
實際、書籍や文學では生きる希望や死なない理由について書かれ、それをテーマとして書かれているものはたくさんあると思います。直接的に扱われていることも多いです。

實際に精神科の臨床でそれを直接的に扱うことはあるのかというと、そんなにないです。
多くはないです。
醫師自身も「こういう理由があるから生きる必要があるんだよ」「こういう理由があるから死んではダメなんだよ」とはあまり言いません。
精神科醫の立場としては、死にたいと思っているときには何か病的なものがあるのではないかと考え、その治療をしていきましょう、と言います。
どうして死にたいと思うのか、それは何か問題があるからではないか、今困っていることがあるんじゃないか、と考えていきます。

ただ、そういうことを動畫で話すと「益田は落ち込んだことがないからだ」「精神科醫はそういうことを考えられない人間なんだ」「押し付けなんだ」「本當に不幸な人の氣持ちなんて分からないんだ」と返されることも多いです。

■抽象的な話題

そもそも生きる希望とは何か、死なない理由とは何か、というのは非常に哲學的で抽象的な話題です。
こういう話をしていくということは、治療的には正しくありません。
原則的には、具體的な障害や困りごとの解決が大事です。

眠れないから落ち込んでいる、眠れないから苦しい思いをしているのであれば、眠れない問題を除去する、抑うつであればうつの氣分を除去する、パワハラがあるのならパワハラの解決、親子問題があれば親子問題の解決、虐待があれば虐待の解決を目指していくのが基本的な流れです。

どうしてかというと、哲學的な問題や抽象的な話をしていくということが醫師の仕事ではないからです。
哲學的な話、抽象的な話というのは、現實的な問題や具體的な問題から目を背けるために、患者さんがそういう話題を振ることも多いです。

「そもそも生きる希望なんかないんです」「生きていることにみな等しく意味はないと思います」と言ったりします。
「それは勝手に作った常識ではないですか」と言ったりします。
實際のところは何か傷ついていたり戀愛の問題があったりして、彼氏がいても自分の氣持ちをコントロールできずに大好きな人から嫌われてしまうとか何か原因があったりします。

實際の臨床の場面では、生きることには本質的には價値はないと言っている人も、何となく戀人ができたり幸せな人間關係ができたり、仕事が上手く行ったり誰かに認めてもらうということがあったりすると、本當の眞意として生きる希望があるのかないのか、とまでは話すことはないです(話すこともありますが)が、何となく生きていけるし、無事回復してやっていく人が多いです。

病氣の症状を取った後に、それでもなお障害が殘る、働けない、生きがいがない、という風になってくると、それは醫師の仕事ではなく福祉の仕事で、自助會などに相談してみたら、という形で醫學の範疇ではないので別の分野にバトンを渡します。
これがスタンダードな醫療だと思いますし、誠實な醫師の行う仕事なのではないかと思います。

抽象的な話題や哲學的な話題をカウンセリングの中でしていったり、そういう話題が中心となる時期もあります。

患者さんの心が成熟するときに、抽象的な話題や哲學的な話題の時期を經ることによって、サナギから蝶になるときにサナギの中で一度身體がドロドロに溶けるような感じで、今まで生きてきた價値觀をぶっ潰して變えてあげるためには、一回このドロドロを經驗しなければなりません。
そういう意味において生きるとは何か、親子とは何か、死ぬとはどういうことか、仕事とはどういうことか、お金とは何か、嫉妬とは何かを語り合う場面もあります。

しかしそれは精神科の中の應用的な問題であって、基本は具體的な障害の解決であり、あまり抽象的な話になってくると「知性化」と言って、患者さんが目をくらましている場合が多いということになります。

醫師自身も抽象的な話題は樂です。
ディベート、ディスカッションなので仕事した氣にもなるし樂ですが、そういう共謀關係にならないことがとても重要だったりします。

と言いつつ、生きる希望や死なない理由は醫療の問題ではないので自分で考えてください、ということになると、やはり患者さんは困ると思います。
僕も2022年3月24日から自助會を始めて、もうちょっと踏み込んで考えることが増えました。


■病氣は不運の連續で起きる

僕が精神科のインフルエンサーとして世間に傳えたいことは何かというと、大きく3つあります。

一つは、病氣は不運の連續で起きるということ、福祉の力を借りて森の外で暮らしても良いといういつも言っていることです。

もう一つは主觀と客觀の問題です。
主觀的に考えていますが、一度客觀的なものに置き換えて現状を正確に把握し、その上で物事に對處していこうということです。

三つ目は腦の特性です。
人間が持っている腦の特性や群れの特性を理解していこうということです。
色々な人がいますから、こういう特性のある人がいる、發達障害の人がいる、人格障害の人がいてそれは甘えではなく多樣性、バリエーションの一種なんだということを理解してください、ということです。

今回は一つ目(病氣は不運の連續で起きる)の話になります。

病氣とは、健康からの直接の移行ではありません。
甲状腺機能低下症や難治性のうつ病、統合失調症、躁うつ病など健康な状態から直接病氣に移行することもありますが、基本的には遺傳子+環境ストレスの合わせ技でなるといわれているので、一度ストレスの溜まる状況に放り込まれます。
それを僕は「不運」と呼んでいます。

不運が積み重なった状況に落ちてしまいます。
生まれつきの問題だったり體質の問題だったり環境の問題だったり、虐待の問題であったり、色々なものがあります。
そういうものが積み重なってついに病氣のところまで落ちてしまう、ということです。

病氣の診斷をして藥を處方することで、病氣から「不運」の状況に戻ります。
それだと症状を取り除いたというだけで、本當の意味で「滿足した」という状況にはなりません。

ここからは福祉の仕事、自助會の仕事、自分の仕事ということで、醫師は不運から健康、不運から共存へ移行する手傳いはあまりしません。
カウンセリングをすることで手助け的なことはしますが、もっと強引に引っ張っていくことはしません。

障害がある程度殘ってしまう、病氣があるから働けない人の場合、病氣と共存して、健康な人たちが集まっている森とは別のところで暮らしていかなければいけません。
そういうことを「森の外で暮らす」と他の動畫で言っています。

■生きる希望、死なない理由を見出すには

では、みんなと違う場所で生きている人たちはどういう形で生きる希望や死なない理由を見出したら良いのでしょう。

多くの人から「お前は働けないじゃないか」「お前は病氣だからダメなヤツなんじゃないか」「恥ずかしいヤツだ」と、言う方がおかしいのですが、言われてしまいます。
そういう人たちがどうやって自己肯定していくのかということがとても重要ですが、これを醫師が言うことはありません。
あなたはこうだからこうだよ、とは言いません。

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▼自己紹介
益田裕介
防衞醫大卒。陸上自衞隊、防衞醫大病院、薫風會山田病院などを經て、2018年都内で開業。專門は仕事のうつ、大人の發達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと變人よりの町醫者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より斷酒繼續中。

▼參考
厚勞省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神醫學テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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