早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

早稻田メンタルクリニック【こころ切り拔きCh】精神科醫 益田裕介

子ども時代に強烈なストレスを受けた人の治療法【早稻田メンタルクリニック 切り拔き 精神科醫 益田裕介】

影片類型
一般
發布日期/時間
2024年8月11日 20:45
動畫長さ
10:27
觀看次數
2萬2314回
點讚數
1034
コメント數
83
エンゲージメント率
5%
データ確認日時
2024年8月18日 14:36

動畫概要

00:12 腦の成長
01:51 子どもの時の強烈なストレス
03:05 現状認識
05:40 人間として良い状況
06:32 幸福がわからない
07:33 良い習慣を身につける
08:28 罪惡感と感謝のミックス

本日は、虐待を受けたことがある人というテーマでお話ししようと思います。
子どものときにひどい暴力を受けていたとか、ネグレクトに遭っていたとか、そういう人は結構難しいんです。治療するにしても。

■腦の成長
人間というのは、他の動物よりも不完全な状態で産まれてくるんです。

馬や牛は産まれた瞬間から立って歩くことができるじゃないですか。人間はそれさえできないですよね。
人間は未熟なまま産まれてくるんですね。しっかり養育しなきゃいけない。
カンガルーも産まれた後にお腹で育てるみたいに、人間も細やかなケアが必要です。

腦みそが完成するのはいつなのか、大人としての腦みそになるのはいつなのかというと、結構遲いんですよ。

僕の動畫をよく見てる人だったらわかるかもしれないですけど、25ぐらいです。

10代くらいまでに大きくなってきて、思春期に入ると2回目の出生と呼ばれる形でバッと變わるんですよ。
腦の組成が變わるような感じです。

ホルモンの影響も受けるようになるし、色々なものが變わってきます。腦の中の組成が。
その結果複雜なものを考えたり、抽象的なものを考えられるようになるんですね。
子どもの時はなかなか考えられないんですよ。相手の氣持ちや他人のことはなかなか考えにくいんですね。

本能的には捉えているんだけれど、理性的に捉えたりはできないです。
前頭前野で考えながら、相手が來たらこうだなと考えるのは難しいんですよね。

思春期をきっかけに考えられるようになるんです。
だから逆に、思春期をきっかけに相手は自分のことをどう思ってるんだろうととても氣になるし、相手よりも好かれたいとかモテたいとか、優秀でありたいと思うわけです。

最初のうちはホルモンの方が強いんです。
理性よりも本能の強いんだけれど、年とともに理性的な部分の成長が追いついてきて、30代前ぐらいになってくると、感情のコントロールができるようになってくるということです。

■子どもの時の強烈なストレス
そういう未熟な腦のときに強烈なストレス體驗をすると、腦の成長がちょっとうまくいかないんじゃないかということはわかってきているんですね。

そういう經驗があると、そういう經驗がない人に比べて、うつ病や他の病氣になりやすい。大人になってから。
そもそも子どものときにうつになってしまうこともあるので、暴力、虐待、性的な虐待も含めて問題があったりしますね。

親からの虐待というのは一番ひどいです。
大人からの性的な暴力もひどいんです。
そして、同級生からのいじめというのもやはり問題があります。
だから虐待のある人の治療は結構難しくて、大人になってから病氣がどんどん惡化していく。
20代とか10代でようやく見つかってくるというパターンもあれば、子どもの時からあるパターンもありますね。

それは隱されていたけれど、社會人になってやっていく中でとうとう火を噴くパターンもあったりします。
こういう人は結構多くいます。

若いうちはパワーで乘り切ったけれど、40代や50代になったとき、エネルギーが盡きてきたときにトラウマが目を開くみたいなこともあったりします。

■現状認識
こういう人の治療はどうするかというと、もちろん元疾患、うつ病、PTSD、不安障害、攝食障害、強迫性障害など、それぞれに合わせた精神療法ないし藥物療法をしますが、共通しているやり方もあるので、今回は共通している部分について解説します。

とにかく今の現状を認識するのはとても重要です。まず最初に。
今どれぐらい自分が傷ついているのか、記憶を隱ぺいしていたり、考えないようにしているんだけれども、どれぐらい自分が傷ついているのかを理解しなきゃいけない。

これがまた後ででも説明しますけど、避けてしまっているので、本來くっつくべき記憶と記憶、知識と知識の連動が繋がってなかったりするんですよね。
だから一回繋げてしまうと、芋づる式にいろんなものが繋がってきて、いろんな虐待とか過去のものが出てきちゃうので、それをしないように記憶と記憶とか、知識と知識を分裂させているんです。イメージとしては。

それだから安定しているんだけど、逆に分裂しているからこそ、想像力の豐かさや物事を深く理解することができなかったりしている。
この傷ついてる自分を認めて理解した上で、知識と知識を結びつけていく作業をしていかなきゃいけないですね。

加えて「弱い他者」を理解する必要があります。
自分を傷つけた人間はいじわるで凶惡な人、そして強大な惡者だと思っているかもしれないですけれど、強い人は相手を攻撃したりしません。

これは殘酷な事實なのですが、豐かな人、強い人は原則戰わないんです。
戰うというか、攻撃しないですね、弱い人に對しては。わざわざね。

傷つけた人というのは弱いからなんですね。
だから相手の弱さを理解しなければいけないんです。

自分を傷つけた相手が弱かったんだというちっぽけさというか、「こんな奴に」みたいな奴に傷つけられているので、それを理解するのはとても嫌な思いをします。プライドも傷つくしね。

そして「トラウマ」というものが持っている本質です。
腦の記憶の中にそれがあるということは、他のものとの知識の連動がうまくいかなかったり、トラウマがあるからこれまで挑戰できたところを挑戰できなかったり、自信をつけるべきところをつけられなかったり、被害的になってしまったり。

そのトラウマというものの本質、傷というものの本質を、知識だけじゃなくて、感情的に經驗に基づいて理解しなければいけないという作業があります。

いろいろありますが、とにかく現状認識ですね。
現状およびこういうトラウマが持っているもの、幼少期に傷つけられているということを理解しなければいけない。

■人間として良い状況
その上で重要なことは、どういう状況になるべきかということなんですよね。

例えば「ウェルビーイング」です。
人權的に認められていて、社會的にも肉體的にも精神的にも健康な状態である。
自己實現が認められている状態を目指す。

あとはいい状態というのは「正直なコミュニケーションを取れる」。
自分の自由な發言ができる、そして自由な發言をきちんと相手に認めてもらえるという條件。
そういう人とコミュニケーションを取れる、人格と人格を尊重し合えるコミュニケーションを持てているか。

あとは「社會とのつながり」ですね。
人間社會の中でつながりを感じられているか。自分は社會から必要とされているという感覺。
社會に貢獻できているという感覺、社會だけじゃなくて世界ですよね。
地球というか、自然界というか命というか、そういう大きなものとのつながりを意識できるのか、理解できるのか、そういうのがとても重要です。

■幸福がわからない
こういう状態を「幸福」と呼ぶのですが、そもそも幸福とはどういうことか考えたこともなければ、見當もつかないという人が多いですね。

今は苦しいのはわかる。だけど苦しくない状態になりたいと言うんですよね。
だけどじゃあ、その先に何があるのか。

全く苦しくない状況とか、不安がない状況はあり得ないわけですよ。僕らは人間で、生きている限りは。

それは追い求めても手に入らないんですが、良い状況は手に入るんです。
ウェルビーイングが達成している状況とか、自然や社會とつながれているというか、人格が尊重されているなと思える状況は達成できるわけですね。

これは權力者だとか、社會的に成功しているとか、金持ちになったとかスポーツで優勝したとかそういうわけじゃなくて、誰にでも手に入るものなんだけれど、この状況というのがよくわからないんですね。

こういう状況になっていくんだよ、治療していけばなっていけるんだよ、そういう樂觀性というか常識的な樂觀性。自分は治療を續けていけば、今すぐではないかもしれないけど、數年後良くなっていくんだという漠然とした樂觀性が持てていなかったりするなと思います。

でもこれを理解するんですよね。この状況を知識として理解していくことが重要です。

■良い習慣を身につける
こうするための日々のトレーニングがとても重要で、良い習慣を身につけるということですよね。
内省する時間をつくるとか、もし内省する時間を取りにくいのであれば、シャワーを浴びている時でも歩いている時でもいいです。

なかなかできないのであれば、瞑想する時間や座禪を組む時間をつくるのが大事ですし、日頃から自分の體やストレスの状況、心身の状況を把握する、モニタリングする癖をつけるとかそういう習慣を身につける。
良い食習慣、睡眠の時間、程々の飮酒もしくはゼロ飮酒ということをやるのは大事です。

くれぐれも物質的な快樂の世界を追い求めすぎないことが大事です。
別にすごい眞面目というか、お坊さんになれと言っているわけじゃないので、別に肉を食べてもいいと思いますし、お酒飮んでいいと思っているんですけど、でもこれだけにすがらない。
お金とかお酒とか、目に見えるものだけを追いかけるのではないんですね。

そういうものだけを追いかけていても、決して豐かにはなれないし、内的な充足感は得られませんから。
それは程々に、人生のスパイス、樂しみだと思って追いかけつつも、良い習慣を保ちウェルビーイングを目指すことがとても重要です。

■罪惡感と感謝のミックス
やはり人間不信がもともとあるんですよ。虐待を受けていた人は。
自分がどんなに信用しようと思っても、なかなか信用しきれない。
最後の最後まで受け入れがたかったり、他者を取り込めないところがありますね。

これは自分から「私は人間嫌いなんです」と言える人もいれば、「私は皆のために何かしたいんです」と言ってもなかなか自己開示できない人もいる。いろんなパターンの人間不信というのがあります。

人間不信を解くのは結構難しいんですよね。
過去の怒りがあったり、他者に對する怒りがあるのですが、同時に受容していかなきゃいけない。
受け入れる、でも受け入れつつも怒っていいんです。

相手を怒る、憎しむことを持っていてもいいんだけれど、同時に受け入れるということをしなきゃいけない。
感謝をしなきゃいけないんだよね。でも感謝をすると、すごく罪惡感に襲われるんですよね。
自分はダメな奴なんじゃないか、こんな人に迷惑をかけてよかったんだろうかとか。罪惡感と感謝のいい感じのミックス。
罪惡感がないところには感謝は生まれないので。

概要欄續き
https://wasedamental.com/youtubemovie...

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